しばらく後ろからの気配を感じずに走っていくとある人の部屋にたどり着いた。


菊「イチー!!」


勢い良く開けると中に居た主は驚いたように目を見開き振り向いた。


「……何事だ」


この人は冷静沈着で無表情、三番隊組長斎藤一。


菊「助けて!!」

斎「また副長に怒られたのか」

菊「そうなんだよ?
あの鬼副長め」


イチは、はぁとため息を一つ吐くと隣をポンポンと叩いた。

隣に座りありったけの愚痴をこぼした。


菊「大体さぁ、寝起きに叩いたぐらいでそんなに怒らなくてもいいじゃんね。
起きない方が悪いんだよ」