菊「いやぁ…あの…全く知らなかったもので…」


そう言うと鬼の眉間の皺がより一層深くなった。


土「知らなかったら上司の頭叩いて良いと思ってんのか!!」

菊「滅相もありません!!
このお菊全身全霊でお詫び申し上げます!!」


深々とお辞儀すると鬼が静かになり、……とても嫌な気がした。


土「全身全霊…か」


ボソッと吐かれた言葉に冷や汗が背中を伝った。

顔をあげ鬼を見るとあたしを見下ろしてる笑った顔があった。

けして楽しくて笑ってるわけじゃない。
危ない事を思いついた時の笑顔だ。


菊「ふ、副長?」