『だ、大丈夫です…あ、腕、大丈夫ですか?』



スタイリッシュな外見とはちょっと違う、おっちょこちょいな一面を見せてくれた



『大丈夫ですよ…。ブラームスのアップルパイ、ですね』



つい…話し掛けてしまった


『あ、ああ。はい。たしかそんな名前の店でした』



彼は 何か思いついたような顔をして 私にぐっと近づいてきた