「…うん。確かになつみと表情がにてるね…。昔はもっと似てたんだって?」

店に入る前はあんなに不機嫌だったのに…悠…みかのこと気に入ったんだ…。

「でも…すっげえいいよ…。」

悠は身を乗り出してみかの顔を覗き込んだ。

悠の右手が、スッと伸びて、いきなりみかの右頬に触れた。

みかが驚いてうつむく。

彼女の顔は真っ赤だ。


…なんなのよ………。


「ちょっとお手洗いに行ってくる!」

勢いよく立ち上がったせいで、椅子がガタンと倒れる。

それを無視して私は急いで走り出した。

「なつみ!?」

後ろからみかの声が響いていた。