朝から体力消耗したからか、どっと疲れが出る…


学校に着いて、教室に入るとあたしの席のまわりにクラスの女の子が集まっていた。


「あ♪千秋!!」


その人だかりの中心からあたしを呼ぶ声がした。




「は?!なんで君がいるの?!」



あたしの席にちゃっかり座ってたのはタメ口くんだった。



「千秋を待ってた♪」



…呼び捨てですか?



「君さぁ…あたしを待つとかいらないんだけど…」


「いいじゃん♪千秋に会いたかったから来たんだし!」



ニカッと笑う人懐っこい笑顔に一瞬怯みそうになったけど、


「あぁ…もぉ!!教室帰って!」


あたしはシッ!シッ!とする。



「俺、澤口智也。また来るね!千秋♪」



そう言うと、タメ口くんは席を立って、クラスの女の子にも「バイバ〜イ♪」と愛想振り撒きながら教室を出て行った。


「千秋、懐かれちゃってるねぇ」


ユリは苦笑しながら言う。



「朝から疲れてんのに余計ドッと疲れが出てきたわ…」




あたしはため息をついた。