翌朝。


目を覚ますとあたしを抱きまくら代わりにする奏の寝顔があった。



起こさないように…と、奏の腕から抜けだそうとすると、ギュッと身体ごと引き寄せられる。



「ちょっ!奏!起きてるの?」



奏は目を閉じたまま、
「今起きた…」…とあたしを離さない。


「学校行く準備しなくちゃいけないから…」と言っても、


「ダ〜メ♪」

より強く抱きしめる。



「もぉ!!」



「ち〜あき♪したい♪」



奏は甘えるようにあたしのパジャマの上着を捲りあげてくる。


「じ、時間ないしっ!!」


「大丈夫×2、今の俺は早いと思うから♪」


「バカ!!意味わか…んな…い…」




あたしは抵抗むなしく、朝からシテしまった…。



−−−−−−−


「もぉ!!奏のバカ!!時間なくなっちゃったじゃん!!」

あたしは髪の毛を調えて、急いで制服に着替える。

「千秋が悪いんだぞ!俺を煽るような顔するから!!」


「だからって二回もしなくても!!!」


「知るかっ♪千秋が悪いんだ!!」


「はいはい…ってか行ってきます!!」


あたしはバタバタと玄関に向かう。



「コラぁ!!千秋!!」


「何!?急いでんだけど?!」



「スカート短すぎる!!!膝下10センチにしろ!!パンツが見えるだろ−が!!」



「…あんたは生活指導の竹ちゃんか!!」


「あぁ…千秋がどんどん卑猥な格好をしてグレていく…」



「…行ってきます…」



あたしはそんな奏を無視して学校に向かった。