とりあえず、リナが言っていたので冷蔵庫を見に行った。台所に行き、冷蔵庫の扉をあけた。
「うわっ!マジでなにもない!」
冷蔵庫には、飲みかけのお茶とごちゃごちゃしたものが、あるだけだった。食べるものはなにもない。
悠はリナと一緒にスーパーに行く事にした。
リナをコタツから出し、制服から私服に着替えて玄関にむかう。
近くと言ってもスーパーまでは、二キロぐらいあるのだが、自転車は朝壊してしまったので歩いていく。リナとならんで歩いていた。スーパーまでにはいろいろな店がある。かなり都会に近い場所だし、住宅が多い事からだろう。
リナの方を見る。リナは可愛い。黒く長いサラサラした髪。細い体格、整った顔。そんな女の子が至って平凡な俺みたいな男と歩いているのだから、視線が痛い。そんな事を考えていると、ゲームセンターが見えた。その音などにリナは反応したように近寄っていく。ゲームセンターが珍しいらしい。リナは目をキラキラさせながら
「ねー悠!この楽しそうな場所はなに!?」
悠はリナに駆け寄ると
「ゲームセンターだよ。いろいろなゲームがあって、それで遊ぶんだ。」
へ〜。とリナはキラキラ目を輝かせてゲームセンターを見ている。
「また今度こような」
「うん!約束ね。」
リナがこっちを向く。可愛い顔にクラクラした。
ずっと見ているのは気まずいので、顔を離して歩くことにした「早くいくぞ。食べ物がないのは、何より怖いからな。」
「そうだね。」
リナは笑っていた。