「あれ・・・宮野??ちょっと待て!!!」

聞いたことがある声に呼びとめられる。
顔を向けると、そこには昨日の男がいた。


「私・・・死ぬと思う・・・」


目をそらして、ただそれだけを呟いた。

男はすぐに怒鳴った。


「ふっざけんな!!!!!
あぁ??お前死にたいのか??
本気でそう思ってるなら、死んだ方がいいかもしんねーけど・・・」

そして、男は息を大きく吸って私にこう言い放った。


「お前は拓人の分生きてやろうとか、
幸せになろう って思わねえの??」


一気に現実に引き戻される気がした。


「お前が死んでどうすんだよ・・・??
拓人にとっての幸せってそれか??
お前がただ、苦しみから目そむけてるだけじゃねえのかよ!!!!」


男の言うとおりだった。

目からは自然と涙が流れて、私は泣き崩れてしまった。