そんな現実があって、今私は・・・


凄く死にたかった。

この世界にいたくない。


息が出来なくなってしまいたい・・・


拓人に会いたい。



「・・・拓人」



私は拓人の家に向かっていた。

ううん・・・足が勝手に動いていたんだ。


涙でぐちゃぐちゃになった顔・・・
でもそんなこと気にせず歩く。


幸せそうなカップルが、私の方を向いて心配してくる。
嬉しくなかった。
逆にうっとうしかった。


拓人の家の前に立った瞬間。