--------昨日の夜

「なぁ・・・お前って宮野春姫??」

拓人に電話をかけて応答しないことに不思議をもってる私に話しかけたのは、凄く美青年な男の子。

見るだけで周りがすぐに振りかえる。

でも髪が金髪だからか、近寄りがたいような雰囲気だった。


「そ、そうですけど・・・いきなり誰ですか??」


彼は私の質問になんて、興味がない といったように次の言葉を放った。


「拓人、もういないから」


私は男の言った言葉に、凄く耳を傾けた。
のに・・・状況が全く理解できない。


「んじゃ、そういうことだから」


男はそれだけを告げて去って行った。

呼びとめる言葉も出ない。
立ち止まることしかできない。


ただ涙が流れてくるだけだった・・・