中学3年から高校1年になろうとする桜舞い散る春だった。

宮野 春姫(Haruki Miyano)

新高校1年生。


彼氏の、神谷 拓人(Takuto Kamiya)と一緒の高校に行くはずだった。

一生懸命勉強して・・・頑張って頑張って、やっと拓人と同じ高校に受かることができたのに。


「なんで・・・なんで拓人は・・・」


私は現実が受け止めれなくて、拓人に電話とメールを何件もする。

でも電話には一切出ないし、メールも応答がない。



出るわけがない・・・分かってるはずなのに。

体がそれを受け止めない。







拓人はもう、この世界にはいない。







そう告げられたのは、昨日の夜だった。