私は微妙な気持ちの中、たけやん先生はまた話しだす。

「たけやんか・・・彼女に最初につけられたあだ名だな(笑)
よーしいいぞ!!!皆たけやんって呼んでくれ。
それと、俺は皆の下の名前を呼び捨てで呼ぶ」

馴れ馴れしい先生・・・
今時高校でこんな先生がいるもんなのか。

まぁ別にいいんだけども。

一人で私は色々考える。

そういや・・・嫌がってる人だってもしかしたらいるんじゃ!?
と私は当たりを見渡すと、


「例えば・・・はるき!!!」

「「はい!?」」

たけやん先生にいきなり呼ばれて、とっさに返事をする私。

しかしよく考えてみると、野宮 晴貴だっていたんだった・・・


「あ・・・っておおおお!!!
ややこしーんだよ!!!!
たけやん今俺の事呼んだのか??」

野宮が叫ぶ。
まぁ気持ちは私も同じだ。

「いや・・・野宮晴貴、宮野春姫の両方を呼んだ」

「ぬぇえ!?
なんで両方呼ぶんだよ!?!?」

野宮のつっこみに教室中が笑いで満ちる。


「そうなんだぁ・・・このクラスはるきって2人いるんだねー。
女子で春姫って珍しいよね!!!」

前の席の女の子が私に話しかけてくる。