寂しい目をしたのを私は見逃さなかったけど・・・

なんか、て・・・照れる。
楓ちゃんはクラスの男子の視線を一気に集めていた。

「こちらこそ!!!楓ちゃんよろしくー」

私がそう言うと、楓ちゃんは私の所にやってくる。


「えへへー」

楓ちゃんがほほ笑む。
な・・・和むww


「はい!!!
皆自分の席が分かったなぁー??
じゃぁ席につけー」

担任の声が教室中に響く。
楓ちゃんはどうやら出席番号が一番後ろみたいで、廊下側の一番後ろの席に座った。


「はい、私の名前は中西 武(Takeru Nakanishi)だ。
中西くらいは覚えておけよー??
これから1年間、1年4組の担任をする。
担当の科目は数学だ!!!」

中西先生が簡単に自己紹介をする。


「いよっ!!!たけやん!!!」

と私のななめ後ろのうるさい野宮って奴が叫ぶ。
たけやんって・・・

「いいねいいね!!!
これからは皆たけやんって呼ぼうか(笑)」

さっき野宮と話してた男が、野宮の方を振り返って言う。
それと同時に私と目があう。

「あ・・・あう・・・」

とたんにそらされる。
嫌われた・・・??