「野宮・・・??」

振りかえると、野宮晴貴が私のななめ後ろに座る所だった。
やっぱりそうだ。

「あ・・・宮野じゃん!!!」

野宮は驚いた声をあげる。
どうやら、野宮も私と同じでクラス発表をじっくり見てない人 みたいだった。

ってか同じ学校だったんだ・・・


「まじで!?晴貴の知り合いかよ・・・」

さっき野宮と話してたらしい男の子が言う。



「野宮君の友達さん??」

すると・・・ぴょこっと可愛い女の子が、野宮の隣から現れた。
大人しそうで、見てるだけで癒されるような子。

「か・・・楓ちゃん!!!」

野宮の顔が真っ赤になる。


「山本 楓(Kaede Yamamoto)です!!!
宮野さん・・・だっけ??よろしくねぇえー★」

笑顔で私に向けられた言葉。
普通に可愛い。

セミロングの黒髪が凄く似合ってて、微笑ましい。


「あ、宮野 春姫です」

楓ちゃんの可愛さはやばい・・・
私が男なら、間違いなく惚れているような女の子。


「あれり・・・野宮君と同じ名前なんだー」

少し寂しそうな目をして、彼女はこう言った。

「春姫ちゃん、よろしくね!!!」