「じゃあ、ここの問題を……タマキくん」 「はい」 先生に指名されて、君が問題の答えを説明する。 まっすぐに伸びた背筋が 君の、意外とも言える真面目さを表しているみたいだった。 下から見つめるあたしには 君の黒い髪を照らす太陽の光が、やっぱり眩しかった。 でも、君を見つめ始めてからしばらくした時だった。 あたしはついつい、気付いちゃったの。 君が いつも真剣に授業を受ける君が 特に輝く授業があることに……。