あたしの席は、黒板の一番端。 窓に一番近いけど 外の世界から一番遠い、そんな場所。 でも、君を正面から、まっすぐに見つめることができる、特等席。 その席のおかげで あたしは身分に合わない“恋”を知ることができた。 なんて、可笑しな恋だったのだろう。 なんて、悲しい恋だったのだろう。 なんて、空しい恋だったのだろう。 後悔は、生まれてきたことにするしかない。 だって、あたしは、……