大学2年の春。


私は浮かれていた。


ピンク色の風に包まれながら毎日幸せに暮らしていた。


「じゃぁ、行ってくるね!」
車のドアを閉めてバイト先へ向かう。


くるっと後ろを振り向くと、彼が運転席から手を振っている。


彼は大学4年生。
無事就職も決まり、自分が仕事ない時は私をバイト先まで送ってくれる。

お互い実家暮らしだけど、親公認だったので、彼はバイト中私の実家のお部屋でのんびりしているのだ。


帰ったら彼がいる☆
仕事もルンルン気分ではかどる!
落ち込んでも優しく抱いてくれる彼がいる。


そんな幸せな毎日を送っていた。