「でも、あたし無理!」

「なんでよー!」

あたしはその日勉強に
身が入らずずっと春くん
のことしか考えてなかった。


3人で帰ってても。


「どーした?瑠璃?」

家の近くで黙ったままの
あたしに心配した春くんが話
かけてきた。

「ん?なんでもないよ!」

「お前絶対何かあるし。」

進也が更に釘を刺してくる。

「だから、何でもない!」

あたしは思わず怒って
一人家に帰ってしまった。