「春人、お待たせ!」

あたしが後ろを振り向くと
女の人が立っていた。

その人は春くんよりも
たくさんの荷物を持っていた。

「あぁ……大丈夫。」

「え!?春の彼女!?」

進也が言うと皆が春くんに
問い詰め始めた。

彼女なの……?あたしが
女の人を見ると、その人は
あたしに微笑んだ。

春くんが曖昧に答えてると、
その人はいきなり春くんの
横にべったりくっついて

「春人の彼女の朝倉ひなの
です。春人とは高2からの
付き合いです。」

皆が一斉にシーン…となった。

「まぁ、そういうこと…。
みんなにあんまり知られ
たくなくてさ。」

「だからって俺にも言わ
ないなんてひどいぞ!」