「別れってそんなもんよ。」

お母さんはあたしに微笑んだ。

あたしは急いで準備をして
春くんのいる空港に向かった。

空港につくと春くんは
同級生や進也、修二、
雪ちゃん…皆に囲まれて
別れを惜しみながら笑ってた。

雪ちゃんなんてなぜか
泣いてるし。

「なんで雪ちゃんが
泣くわけ?関わりそんな
なくない?本当雪ちゃん
わけわかんないし!」

って笑う春くんの目にも
涙が浮かんでた。

あたしは春くんの所に
近づいた。

「春くん。」

「……瑠璃。来てくれたんだ。」

春くんはとっても笑顔で
あたしを見つめてくれた。

「春くん、頑張ってね。
応援してるから。」

「あぁ……ありがとう。
進也に迷惑かけんなよ。」

あたしの頭をぽんっと
叩く春くんの手はいつも
より大きく感じた。

「春くんに言われなくても
わかってるよ。」

「あ……反抗期?

瑠璃……ごめんな。」

え……なんで謝ったの?