―――…


「祈沙ぁ~、俺らやっぱ同クラだぜ」


『あ、やっぱり?』


再び肩を並べて教室へ向かう。

気のせいか、たくさんの視線を感じながら……


「あーーー!」


高くも低くもない大きな声が聞こえた。


「あの声。島田じゃね?」


『…うん。同感』


後ろを向くと、息を切らしたショートの女の子がいた。


「佐野と祈沙も同クラなの?!ラッキー☆」


相変わらずテンション高い…


『優麻…静かに』


周りの人の視線がいたいよ…