――外、寒い… 「いってらっしゃい、祈沙ちゃん」 『いってきます、先生』 身を縮ませて笑った。 …あぁ… 友達できるかな…? 一人になったらどうしよう… 内心は不安だらけでおし潰されそうになりながらも… ――あれ? あそこにいるのは…… あたしは歩みを早めて、目の前に見える後ろ姿との距離を徐々に縮めていった。