「あら、いいにおい」


あたしが卵焼きを焼いていると、先生がキッチンに顔を出した。


「ホント、祈沙ちゃんはしっかりものね」


あたしは嬉しくて、少しはにかんだ。


出来上がった卵焼きを皿に移す。


大きなテーブルの上には、たくさんの卵焼きと、ブロッコリーがあった。


「あさごはーん♪」


「ごはんだごはんだ~」


「卵焼き~♪」


10人の子供達がリビングに来た。


「「いただきまーす♪」」