『あたしが中学一年生の時ってのは当たりで。運動会の練習が始まって…』


「ぶふっ…」


剣悟くん…
思いだし笑いやめてよ…


『リレー、あるでしょ?……バトン…使うでしょ?…あたし、緊張して、自分の番になってバトン貰ったら…』


「「握り潰したのか…」」


優衛くんと、郁哉くんの声が綺麗にハモった。


『え…何で…』


「何となく分かっちゃったよ……あははははっ…祈沙ちゃんすご!」


またもやその隣で優衛くんが笑いをこらえていた。