誰もいなくなった部屋で、優作はケータイへと手をのばした。




ピリリ…


「あ。もしもし…美津枝さん?」


優作はさっきの女性に電話する。





「証拠…掴んだよ。」



優作はさっき彩芽を抱き寄せた時に取った彩芽の生徒手帳をヒラヒラさせるとそれを床に落とした。



「計画はこのまま続ける。」










その時の空は燃えるように真っ赤だった。