―――――――――1年の冬―

木野は市村 沙希と付き合った。
小学校も中学校も.彼氏欲しさに告りまくってたって噂の仔。


私は悲しむとか泣くとか.そんなものの前にホッとした。



もぅ忘れられる…。
木野のコト…。全部。


というか忘れられなかった。
どんな時も近くにいたから…
ばかにされたりしたり.ぢゃれあったり.殴り合ったり.
そぅ────これは全部友達としてだった…。

私は違う。
でも木野は.私を視界の片隅にもいれなかったよね??


気付いてた。木野は市村さんを好きだったてコト。
だから応援した。




でもちょっとショックだった。
木野が告ったんじゃなくて市村さんからだったコト…。





「はぁぁぁぁ。」
ため息をつきたくなる。
というかついた。


ばんッ!!

「痛っ!?って…木野!?!?」
「にひひ〜。笑」「しょげた顔してため息ついてんなよッ♪」

「うっさいわっ!背中叩くな!」
かなり効いた…。汗

「元気ねぇ奴ほっとけっかって!」
「あんまゥチといると彼女に怒られるぞ。」

あ…自分で言って自己嫌悪。
「………。」
「ほらほらさっさと行く!彼女んとこ行ってこ〜い♪」
「………。」
「はいはい。ゥチが離れればいーんやろ〜。」
「ばかやろお前。」

……ん??

「何??」
「だからお前ばかやろ。」
…なんかムカつくぞ…。

「なんで!?」
本当にびっくり。
私なんか悪いこと言った??
「殴っていい?まじ今のウザかった。」
「は?」
「だーかーら…。」


「んな心せめぇ女やったら別れるわ!!」
「そうなんだ。」
なんか状況についていけません。汗
「お前のおかげで付き合えたんやぞ??」

んな滅相な。相談乗っただけですがな。