へー何気に頑張ってるんやなぁ…。
私は塾も家庭教師もしてないから塾やってる木野が凄く偉いと思った。

「意外と偉いんやな〜。やけどなんでゥチがあんたに勉強教える必要あんの!?」
私の頭は良い方じゃない。当然人に教えれる方良い訳がなかった。
それは隣の席で私の成績表を見まくってた木野が一番知ってるはずだった。
「の〜。教えろし!!あんたには友達が一杯友達いるやろ!?そいつらに教えてもらえーばいいぢゃん!!友達えんのか!?」
「いるわ!!てかお前も友達じゃねーかよ!!それに部活一緒なんやで遅れたって大丈夫やろーが!!」
「何が大丈夫なんぢゃ!!ゥチかて部活したいわ!!」
「いーだろーが。聞けや俺の話。」
とうとう木野は言うこと聞かない私にイラついたのか、かなりどすのきいた声で言った。

そろそろ怒るな。汗

「……分かった。聞く。」
私は木野の隣に座った。
「んで??ゥチは何を教えればいい??」
さっきまで木野が解いていたワークを見ると、空欄は1つしかなかった。
こんなんゥチが教える必要ないじゃんか。ってかほぼパーフェクト??汗
「あんた…ゥチ馬鹿にしてんのかなぁ??」
「なんで!?」
なんでな訳…ない。木野も頭は悪いけど、このワークは間違いなんて無かった。
「教える必要なんて無いぢゃんか。」
私は木野の机にワークを置いて部活に行こうとした。