「なぁ、ちび〜?? この字なんて読むんぢゃ〜??」
またちびかよ。汗
「嫌〜♪人の事ちびなんて言うヤツには、教えませーん。笑」
「分かりましたよ!!矢口 日奈様♪俺にこれ、教えて??」
ドキン……

ずるい。なんかすごく嬉しかった。
こんなこと言われたら教えるしかない……。
「………。」
「ちゃんと言ったで教えてや♪黙ってんなって。教えーて??矢口様♪笑」
段々近づいて来た。
ねぇ、この気持ち一体は何??

「日奈〜??部活行くょ〜!置いてくよ!?」
助かった…。
友達がなかなか来ない私を呼んだ。
「ごめん!今行く!!」

てゆうか木野に謝らな汗
「後で教えるで!!部活んときでいいやろ!?」
部活ん時一緒だしそのときでいーや。


なるべく早足で友達のところへ行こうとした。
「ちょっ、待てし!」
いきなり木野が腕掴んできた。
「何!?!?」
びっくりした。木野が自分の腕を先に進めないように掴んでいる―――。
「悪ぃ。先部活行っててくんね??俺さぁ〜勉強教えてもらうんだよね♪」
………………は!?
「あんた何言っちゃってんの!?」



必死になって友達に助けを求めるために友達の方へ向いた!!!
「!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ありえない……。


もぅそこには友達の姿は無かった。(涙)

木野は隣で笑いながら私を見ている。
「さっ!教えろし♪」
なんの悪びれもなさそーに木野は椅子に座った。
〜〜〜〜〜〜〜〜っ。汗
なんだかその態度が部活行きたかった私にとってムカついたため
「お前には、部活が無いんか!?ゥチを引き止めるほど大事な勉強か!?てかまずお前そこまで勉強熱心だったっけ!?!?」
と一気にまくしたてた。

だってまずありえない。運動バカで、部活大好きなコイツが、部活差し置いて勉強!?!?
ありえないとしか言えないこの状況。

このころは、あまり好きっていう感情が無かったから木野と私は友達って感じだったから、喧嘩しほーだい、馬鹿しほーだい、言いたいほーだいだった。
しばらくすると、肩で息してた私を見てた木野が喋りだした。
「あんなぁ〜…、俺だって勉強すんだぞ!?ぢゃねーと塾増えっしさぁ…。」
心底嫌そうな顔で言う。