あなたを幸せに出来るのは、俺じゃなくて… 上野さんなんだ。



きっと。








「そう… そうかもね。」



フッと笑った香織さんの目は、潤んでるように見えた。




「今日はありがとう。忙しいのに、ごめんね。」



「いえ…。」




立ち上がった香織さんは、顔を上げずに行ってしまった。