香織さんが無視してたという言葉に、ちょっとホッとしている俺。




でも、相談って…。






「で、今日良平に一番言いたかったのは、俺はもう一度、香織と付き合いたいと思ってるってこと。 昔の事、許してくれるかは分からないけど。 それに… 俺、海外転勤になりそうなんだ。その時、香織にも一緒に来て欲しいと思ってる。」





「それを… どうして俺に言うんですか?」




「正々堂々と、戦いたいからな。 じゃあな!」



ニヤリと笑った上野さんは、自分の分の料金を置いて、さっさと行ってしまった。




いつもは、おごってくれるのに。


今日は自分の分は払えってことか。




ていうか、正々堂々とって…


なんだよ。