2日後、俺は会社にいた。



あと数分で、会議が始まる。





「大丈夫。ここまでやれたのは凄いよ。俺も応援入れるからさ。」



隣にいる上野さんが、背中を軽く叩いてくれる。



「ありがとうございます。 …ちょっと、すみません。」




廊下に出て、携帯を開いた。





勇気を… くれよ。




そう思いながら、ボタンを押す。





「…良平くん?」



耳に届いた声で、ふっと肩の力が抜ける。