テーブルに視線を移すと、弁当箱が2つ並んでいる。



「昨日施設長から連絡あって、良平くんが来るから宜しくって。」



お茶を2つ入れながら、彼女が話す。




「これ… 俺の分って、ことですか?」



「他に誰がいるのよ。もう一人は働いてるんだし。」



休憩も交代制だから、普段は1人ずつの食事だ。




「うわっ… いいんですか?」



俺は椅子とりゲームのように急いで座り、弁当箱を開けた。




「うまそっ。」



色んなおかずが、彩り良く並べられてる。




「食っても… いいですか?」



「ふふっ… どうぞ。」



「いただきまーす!」



食べ始めると、どれも旨くて、俺は「旨いっす。」を連発していた。