「おぉ、手伝いを頼まれたんだってな。頑張れよ!」


大きな体で優しい笑顔。


「うん!僕、お野菜や果物、沢山作るんだ!」

「僕も、羊さんたちの世話しっかりするんだ!」


僕らは二人顔を見合せ、にこっとほほ笑んだ。



そして、互いにそれぞれ必要な道具を手にし、共に外へ出た。

当り前のように。

二人で。





「お兄ちゃん、一緒に頑張ろうね!僕も、お兄ちゃんの手伝いもするよ。」

「うん!ありがとな。アヴェル、大変だったらいつでも僕に聞いていいからな?一緒に考えてやるから。」


偽りのない言葉。



僕は、弟のためなら、家族のためなら


なんだってできる








そう、思っていた。








「じゃあ、最初は一緒に行こう!」

「うんっ!」