誰だよあの男。
なんでひかるを呼び出すんだよ。
用があるんならここで話せよ…。
俺はひかるが隣のクラスの奴に連れて行かれるのを見て、かなり妬いていた。
完全にひかるに惚れきっている。
「あーあー怖い顔しちゃって。
せっかくのイケメンが台無しよ?」
璃奈が話しかけてきた。
璃奈は、実は俺の幼なじみ。
俺がひかるのことを好きだということも知っている。
「…やきもち?(笑)」
「うっせー!
あいつらどこ行ったか教えろ」
「非常階段」
「さんきゅ」
俺は璃奈に場所を聞いた後、非常階段へ向かって歩き出した。