「おい」

「・・・・・・」

この声は・・・

「シカトすんな」

もしかして・・・

「チビ聞こえねぇのかよ」


いや、もしかしなくても

「・・・何」

夏葵の声。

喋りかけてくんなよ!

「何ふて腐れてんだよ」


「別にふて腐れてないし。寝るから邪魔しないで」


「じゃあ、何で怒ってんだよ」

「うるさいなぁ!夏葵が悪いんじゃん!!夏葵が他の子と喋ってて一緒に帰る約束までするから!!」

ほんっと
イライラする!!

夏葵は一瞬
驚いた顔を見せたが
すぐ口角をあげ
怪しく笑った。

「もしかして嫉妬してんの?」

「はいぃ?!ば、ばっかじゃないの?!ちょっと保健室いってくる!!」


意味わかんない!

嫉妬?!

誰が?

あたし?

誰に?

夏葵に?