【華sid】


ん〜。

怒ってる。

不機嫌MAXだ。

これは確実に・・・あれだ。

「し―ちゃん具合悪いの?」

「ん〜ン。違う違う」


机に突っ伏す椎那を見る。
「悩み事?」

「違う。ちょい、あれ見て」
視線を変えて奴を見る。

勿論、奴とは夏葵くん。


淕斗があたしの視線を追って夏葵くんに気づくと納得したように頷いた。

「なるほど。嫉妬してるんだぁ」

「嫉妬ね」

「でも、し〜ちゃん自分で気づいてないよね。多分」

「うん。絶対ね」

ま、椎那初恋だしね。

ちょっと鈍すぎだとは思うけど。

「どうやって椎那に気づかせるかだな」

夏葵くんから椎那に視線をもどした。


椎那は変わらず
不機嫌オーラ出しまくり。
はぁ。

こんなにはっきりしてるのに。