「お前緊張してんの?ドキドキいってんだけど」


バレてた−−っ!

普通にバレてた−−っ!


「ち、違うから!!」


「顔赤いし」



「〜っ!!」

図星・・・。

まぢで何なのコイツ!

あたしの心臓も何なの!



「ななななななに!?」


うひゃぁあぁあぁ!!??

かかかかかか顔!近い!!

「スト―ップ!ストップ!」
ストップをかけるあたしを無視しさらに顔を近づけてくる。

抵抗したところで
男の力に敵うはずない。


もう、ダメだ!!

キスされるんだ!あの時みたいに!!


いやぁあぁあぁあ!!!!

諦めたあたしは心で雄叫びをあげギュッと目をつぶる。


「変な顔」


「え?」


目を開ければ
勝ち誇った笑みの夏葵。


「冗談だよ。何?してほしかった?キス」