「買ってきたよ〜」

「お疲れ〜」

学校についたあたし達は
買ってきた荷物を委員長に渡した。

委員長はそれを
いつの間にか戻ってきた
先生に回した。


そういえば
帰り夏葵が優しかった。

あの夏葵が
荷物持ってくれた!

しかも全部!

そんでもって
歩幅も合わせてくれてた。

どうしたんだろ?

熱でもあるんじゃ!?

「ちょっ!夏葵きて!」


「あ?何だよ」

女の子の群れから
出てきた夏葵。


また囲まれてたのかよ!!

「・・・・」


「何だよ」


とどかない〜っ!

「ち、ちょっとそこ座って」

あたしは近くにあった椅子を指差した。

夏葵はダルそうに
椅子に腰をおろす。

ピタッ

熱はない・・・かな

夏葵のデコに手を
当てるが熱くはない。

「だから何だよ」

「いや。帰り妙に優しかったから」