「自己紹介してくれる?」


「えっと…、桐谷 翔(きりたに かける)です。


よろしくお願いします。」


透き通ったキレイな声。

どこかで聞いたような…

「桐谷の席はどこにするか?」


そーいって先生は教室をみわたす。


そして、先生の目あたしの隣の席で止まった。


えっっ、もしかして…


「よしっ、桐谷の席は、あそこの三上(みかみ)の隣にしよう。」


うそぉ!あたしの隣ですか。


転入生がこっちに向かって歩いてくる。


あたしの席は窓際の1番後ろ。


隣の席だった人は1ヶ月程前に引っ越してしまったので、、


誰もいなかった。