さて、教室いくか。

初めてのクラス担当。
俺はすごく緊張していた。

手を震わしながらドアを開けた。


「お、はよう~」

「おはようございまーす!!!」


みんな元気な声で挨拶してくれた。
俺は嬉しくなった。


「今日からこの五組を受け持つ、瀬戸裕也だ。みんな、よろしく!」

「瀬戸先生は彼女いますかあ?」

「瀬戸先生ってあだ名なにー?」


俺に対しての質問が飛び交う。
俺は少し目が回る。


「えーと、彼女はいない。んで、裕ちゃんって呼ばれてる、けど先生って呼べよー。」

「裕ちゃーん!!!」


…。
一年にもなめられてんのか、俺は。