昼間、どうして女の子たちの会話を聞いて、イライラしたんだろう・・・。


そして、何で琴ちゃんを見て、イライラしてしまったんだろう・・・。


それをちょっと考えれば、答えなんて簡単だ。


「やっぱ、オレのことは好きじゃないか」


小さくため息をつくと、佑斗は私を離した。


「え?」


思わず見上げると、


「寝よ~」


佑斗はそう言いながら、ベッドへと歩いて行った。


何で、そんなにあっさり引くのよ。


「ちょっと、待って」


気がついたら、私は佑斗を呼び止めていた。