すると、佑斗はもっと力を込めて、私を抱きしめると言った。


「オレを好きだって言えよ」


その言葉に、ドキドキがさらに大きくなる。


「な、何で・・・?」


素直じゃない私は、こんな時でも可愛くなれない。


そんな私なのに、どうして佑斗はこんなに執着してくるんだろう。


親が決めた婚約相手なのに、どうして・・・?


「だって、ヤキモチ妬いてたじゃん」


「あ、あれは・・・」


「あれは?何?」