きっと、佑斗は知ってるよね?


そんな気がするんだけど…。


「そんな事知ってどうするんだよ?」


変わらず髪を撫でてくれるけど、口調は少しキツくなった。


「だって、やっぱり気になりながらじゃ、落ち着かないし…」


「別にいいじゃん。どんな理由でも、お互いが好き合うなら」


それはそうなんだけど…。


絶対に、何かを隠してるよね。


「でも、気になりながらだと、きっと佑斗の事を本気で好きになりきれない」