カーテンを開けて
保健室の
出口へと向かおうと
したとき。



「おい。まだ 寝てろ。ぶっ倒れてもらっちゃ困る。」


それは、確かに
男の人の声だった。



偉そうな口調に
かなり苛立っていたから
私は
生意気な口調で
言い返した。


「はあ?あんた誰??指図される覚えないんだけど??」



すると
男は


「っはは。そんなに、俺に対して言えるようになるなんて驚いたな」


不思議だ。
知らない声なのに
相手は、私の事を
前から知っているらしい。