「んじゃ。ようやく思い出してくれて安心、安心♪じゃあ。美菜、俺、行くからな」


海は、私が思い出したことに
満足したようで
どこかに、行くようだった。




「待って!!私も、行くから。途中まで一緒にいこ?」




 背を向けた海は
いきなり、振り向いたかと思えば


「はぁ?途中じゃなくて、俺はお前の担任になったんだけど?」





 あまりに、考えられない言葉
私の思考回路は、ぶった切れた。






「じゃあ。美菜。学校では、俺に話掛けんなよ!!」




そう言って、海は
言い残しがあったかのように
背を向けて




「あ。それと、美菜はまだ寝てろよ~」




そう言い残して
海は
保健室を出て行った。