「ったく…美菜は、昔っから忘れ安すぎ…」



そういって、私の前の男は
軽く苦笑いを見せた。




栗毛に似た髪。
耳には1つだけピアスがあった。
右耳のみのピアスが
栗毛のような髪によく似合っていた。




見るからに
うちの学校の生徒ではない………



かと言って
先生でも
こんなピアスを身につけている
先生は、いない。



「あの…申し訳ないんだけど、私は覚えてなんかいないんですけど…昔からって…そんな知っているわけ無いじゃないですか?」



 またまた、私は生意気な口調で言ってみた。