「そうね。まあ部屋に入ってよ」

「は~い」

部屋に入ろうとすると着替えに行っていた高見くんが帰ってきた。

「おい優衣さん。可愛い子はどこだ!?」

「・・・部屋の中にいるわよ」

あわただしい奴だ~。こんな奴初めて会った気がする。私自身も結構落ち着きのない奴だと思ってたけど、こいつはそれ以上だ。

「んじゃあお邪魔しま~す」

部屋の主に確認もせず勝手入っていく。

「あ、ちょっと何勝手に入ってるの~」

「神様は待ってはくれねぇ!」

「いや、意味分かんないから~!」

「あの~優衣さん?この人誰ですか?」

騒いでいたのが聞こえたのか先に部屋に入っていた里奈ちゃんが出てきた。

「俺は、隣の家の高見雄大だ!ちなみに21歳。よろしく!」

「あ~どうも初めまして~。私は堀野里奈です~。ちなみに18歳で花の女子高生です~」

私を置いてけぼりにして自己紹介をすましていく。なんて勝手な奴らなの!