そして全員分の自己紹介が終わり解散になった。だが、思いもよらないことが起きた。

「ああ、ちょっと青井くん」

「何ですか?部長?」

なんだなんだ?仕事でミスをした覚えはないぞ?俺はまじめだからな。

「頼みにくいことなんだが、渡来さんの世話をみてくれんかね?」

な!?そんな面倒なことを俺に押し付けるつもりか部長。

「部長。俺が忙しいの知ってますよね~?」

「そんなことは百も承知だ。だが渡来さんが君がいいと言うから、な?頼む。
そのかわり他の奴らにいつもの倍くらい働かせるから」

魅惑的な条件だな。俺の仕事が減るということだろう?

「そうことなら、受けない訳にはいかないですね」

周りからブーイングがとんでくる。俺も心を鬼にするときが来たようだな。さあ、お前たち働くんだ!アリのように!兵のように!

「そうか。なら頼むよ」

「はい」