あたしは、今まで何の為に生きてきたの?

好きなことを見つけて、やり抜く為?
好きな人を見つけて、愛し合う為?
…それとも、ただ単に、親のお腹から生まれてきちゃったから?


あたしは、こんなどうしようもないことをひたすら考えていた。
答えなんて、無い。逆に、見つかったらあたしに生きている価値が

無くなってしまうような気がして……


怖い。


けれど、脳はどうしても答えを求めてしまう。
…あたしに、何ができるの?これから、どうやって生きればいいの?


もう涙さえも止まった頬の跡は予想以上に乾燥していて、
ここしばらくロクにとかしていない髪はボサボサ。

でも、顔を洗おうとか、髪をとかそうという気力さえも、
今のあたしの中には無かった。


『…ははっ、あたしって何なんだろうね。』


自嘲気味に広い部屋の中で一人、呟いてみる。
後に残ったのは、何とも言えない孤独感と不安だけだった。


そうしたら、また寂しくなって、結局、
また最初の事の繰り返し。

考え事をしなければ、今のあたしにすることなんて無い。
高校は、もう二度と行くもんかと思っている。


…あんな所は、あたしに苦痛しか与えない、最悪のテリトリー。

あたしは、あの時から『人』というものが信じられなくなって、
人間不信…つまり、人と話したり触れ合ったりすることが全くできなくなってしまった。


親も親で、
『あんたはホント、あたしに迷惑しか掛けたことないわねぇ…。』


とか言われ、けっこうイジメに耐え抜いたあたしの心も、
その時は崩れそうになった。

…そう。お母さんは、あたしなんかいない方が良かったって、
きっと、そう思ってる。