荒野の言った言葉に、あたしは動揺を
隠せなかった。



「それは、どうゆうこと?」

「お嬢様は、奥様方と敬語で話すこと
を望んでるのですか?」


驚いた。

荒野はあたしの考えてることが
分かってたんだね。



「そうね・・。すっごくイヤだよ。
こんな家族・・。だから、強くなる
の・・・」

「恋華様・・・」



そうこうしてるうちに、
学校に着いてしまった。



あたしがこれからお世話になるところ。



「お嬢様・・」

「今はもう違うのっ!!一般人なんだよ!?」

「もっ、申し訳ございません・・。
お荷物は・・・」

「自分で運ぶからもう帰りなさい」

「そんな・・。重いものを持たせるわけ
にはいきません」




荒野・・以外に過保護だなぁ・・・。


そんなに重くないのに・・。



「大丈夫だから・・お願い、
もうあたしのことは忘れて?」

「おっ、お嬢様・・。休みの日には戻って
来てくださいねっ!!」